深呼吸する言葉 281
何も求めてくれるなと言う。
Yes.
私は一方的に送りつける。
愛の言葉も不安な思いも苛立ちも。
そして貴方は一方的に受け止める。
それだけだ。
そして私は癒やされる。
Yes.
だってそれが貴方の最高の愛情表現だから。
深呼吸する言葉 280
静かで寂しくて穏やかで孤独。
日曜の夜は
いつも後ろ髪を引かれるような、
それでいて早く消し去ってしまいたくなる、
眠れない時間。
深呼吸する言葉 279
同じ過去を歩いてきたわけじゃないのに
同じ景色を見て
同じものに触れて
ともに気持ちを合わせて生きてきた。
そんな心強さと安らぎをあなたから感じる。
深呼吸する言葉 278
貴方だけが違った呼び出し音。
もう聞こえないはずの、その音ばかり。
耳鳴り。
深呼吸する言葉 277
「応援してます」なんて言葉はないのと同じ。
まるで戦う姿を高みの見物よろしく見下ろす観客。
そんな他人事の言葉はいらない。
それより、
常に、堕ちても叩かれても
味方でいてくれる、
そんな貴方がほしい。
深呼吸する言葉 276
言葉を紡ぎたくなった。
無性に、無謀に、無常な言葉を。
そう、
「あなた」という
もう誰だかもわからなくなった相手に向って。
深呼吸する言葉 275
閉ざした心が開く音がする。
頑なだった気持ちが和らぐ音がする。
物理的な距離ができたにも関わらず、
あなたから、ちゃんと音が聞こえる。