深呼吸する言葉　２７３

日々、
喧噪騒音愚痴雑音ばかりで辟易しているのに、
誰かの声が、
聞きたい。

深呼吸する言葉　２７２

陽が落ちるのが早くなった。
このあいだ
あなたと逢った同じ時間
それなのに
とても寂しい。

月の光は　太陽がいるから。
月の満ち欠けは　地球がいるから。

そして
そんな月が美しいのは
美しいと感じる
あなたがいるから。

心のおしゃべりをやめてみる。
見えない先のことをあれこれ想像して不安にかられるくらいなら。
目を閉じて、
心を静かにさせて、
そして
自分の今を取り戻す。

失敗して失敗して、
やり直してもまた失敗して、の繰り返し。
それでもなお試行錯誤する。
習得できた、と満たされることのないその工程こそが
生きることを満たしていく。醍醐味。

ただの人。
そう言うならそう言えばいいさ。
そう言う者がいる限り私は創作し発信することをやめないだろう。
たとえ浮世に浮かばれなくとも
その既存の価値観に縛れている者たちに向かって。