2009-01-01から1年間の記事一覧
発熱させろ、心を。
光と影。 静と動。 相反しながらも調和する、 そんな世界を あなたと築きたいだけなのに。 マンレイとキキ 「白と黒 」のように。
「おはよう」と「ありがとう」を ちゃんと相手に聞こえるように 声に出せば出すほど 気持ちが楽になっていく。
あなたの名前をつぶやいてみる。 あれだけ胸をふるわせ響かせた音色が 今は虚しく転がるだけでも。
今。今。今。 今に乗り遅れた者がますます切り捨てられていく危うさの加速。 取り残されたときの孤独と恐怖をあおり、 「何者かの今」にますますしがみつかせる策略。 たとえ無自覚だとしても。
今宵の満月は受身にあらず。 強く、色濃く、艶やかに、背中を押した。
日は沈むのに夜は明るい。 影になる部屋。影になる私。 電気をつけて初めて夜が夜になる。 明るい部屋。明るい夜。 影になる私。
言葉で私を傷つけてばかりで 身体ばかりを押しつけないで、 たまには言葉で熱く抱いて。 言葉で私に傷をなすりつけて 強がりばかりを押しつけないで、 たまには身体で静かに甘えて。
削り取られる者の悲しみ。 それは、 削り取りながら欠けていく あなたの心を目の当たりにすること。
金木犀が私の逃げ場をなくす。 忘れたいと思っている記憶の隅々まで 染め上げていく。
なかったことにしてくれ。 理由を知りたいだけだという私を 自分勝手だと言い捨てて あなたが言った最後の言葉。 今頃、思い出す。
ネジを自分で緩ませる。 記憶や感覚、暴言も醜態も、 一所に眠らせてあげる。
あなたがもし許してくれるなら、 私という肉体を手放し、 愛というエネルギーだけになりたい。 そしてあなたに降り注ぎたい。
十字に放つ光。 静寂の中に月。十字ににじむ涙。 先の見えない祈り。
女の臭いが鼻につく。 それが花なら芳しいという。 腐敗の一歩手前 嫌気がさすほどに。 それでも愛しいというのか。 抱きたいというのか。
自分の弱さが痛い。 泣きながらそのすべてを引き受ける。 強さ。 許す許さないではなく。 あなたの弱さが苦しい。 泣きながらそのすべてを引き受ける。 愛。 許す許さないではなく。
根っこの部分しか興味が持てない私と、 飾り立てた枝葉を見てほしいあなた。 何が良い悪い正しい正しくないではなく、 ただ悲しい。
占いは当てるのではなく、 対象を読み取っている。 私も 信じるでも疑うでもなく、 あなたをただ感じている。
第三者の目を感じながら。 そうしてやっと思い出すふたりの熱。 第三者に引き裂かれて。 そうして近づく虚しいふたりの距離。
塩をかけたナメクジみたいに縮んで見えた。 自分と向き合えないあなたに会って。 あなたの人生を丸ごと抱えられない私は そんなあなたを抱きしめることもできなかった。
放り出されひっくり返った傘に雨が溜まる。 あなたは今、正直でいられるあなたなのでしょうか。 差し出す傘は今、大切な人を濡らさないでいるのでしょうか。
雷は嫌いだけど、どしゃぶりは好きだ。 靴が濡れるのは嫌いだけど、傘をささないのは好きだ。 会いには行かないけど、あなたのことは好きだ。
三年で冷める恋が そこで愛に覚めればいいのです。
別れた場所に 愛だけが残る。 今日が終わり 明日を続けて、 街中そうして 愛だけが残る。
乳房の中に私の鼓動はなく、 股の中に私の表情はない。
ジンにイタリア産のレモンリキュールを少々。 十六夜月。 想いにふけりながら。
どんな遠くにいたって 誰を愛していたって、 私はあなたに手を振るよ。 愛を送るよ。
メールできるのも知ってる。 声が聞けるのも知ってる。 でも しないのが愛情。
生まれ変わりたいと思うときがあるなら 生まれ変わればいい。 そのときが、そのときなら、 躊躇するな。 今だ。
私という皮膚が一枚。 貴方という皮膚が一枚。 触れあうことはできても 混ざりあうことはない。 一つになれたと思う恍惚は 心がそこに介在したかどうか。