2009-01-01から1年間の記事一覧

深呼吸する言葉 258

発熱させろ、心を。

深呼吸する言葉 257

光と影。 静と動。 相反しながらも調和する、 そんな世界を あなたと築きたいだけなのに。 マンレイとキキ 「白と黒 」のように。

深呼吸する言葉 256

「おはよう」と「ありがとう」を ちゃんと相手に聞こえるように 声に出せば出すほど 気持ちが楽になっていく。

深呼吸する言葉 255

あなたの名前をつぶやいてみる。 あれだけ胸をふるわせ響かせた音色が 今は虚しく転がるだけでも。

深呼吸する言葉 254

今。今。今。 今に乗り遅れた者がますます切り捨てられていく危うさの加速。 取り残されたときの孤独と恐怖をあおり、 「何者かの今」にますますしがみつかせる策略。 たとえ無自覚だとしても。

深呼吸する言葉 253

今宵の満月は受身にあらず。 強く、色濃く、艶やかに、背中を押した。

深呼吸する言葉 252

日は沈むのに夜は明るい。 影になる部屋。影になる私。 電気をつけて初めて夜が夜になる。 明るい部屋。明るい夜。 影になる私。

深呼吸する言葉 251

言葉で私を傷つけてばかりで 身体ばかりを押しつけないで、 たまには言葉で熱く抱いて。 言葉で私に傷をなすりつけて 強がりばかりを押しつけないで、 たまには身体で静かに甘えて。

深呼吸する言葉 250

削り取られる者の悲しみ。 それは、 削り取りながら欠けていく あなたの心を目の当たりにすること。

深呼吸する言葉 249

金木犀が私の逃げ場をなくす。 忘れたいと思っている記憶の隅々まで 染め上げていく。

深呼吸する言葉 248

なかったことにしてくれ。 理由を知りたいだけだという私を 自分勝手だと言い捨てて あなたが言った最後の言葉。 今頃、思い出す。

深呼吸する言葉 247

ネジを自分で緩ませる。 記憶や感覚、暴言も醜態も、 一所に眠らせてあげる。

深呼吸する言葉 247

あなたがもし許してくれるなら、 私という肉体を手放し、 愛というエネルギーだけになりたい。 そしてあなたに降り注ぎたい。

深呼吸する言葉 245

十字に放つ光。 静寂の中に月。十字ににじむ涙。 先の見えない祈り。

深呼吸する言葉 244

女の臭いが鼻につく。 それが花なら芳しいという。 腐敗の一歩手前 嫌気がさすほどに。 それでも愛しいというのか。 抱きたいというのか。

深呼吸する言葉 243

自分の弱さが痛い。 泣きながらそのすべてを引き受ける。 強さ。 許す許さないではなく。 あなたの弱さが苦しい。 泣きながらそのすべてを引き受ける。 愛。 許す許さないではなく。

深呼吸する言葉 242

根っこの部分しか興味が持てない私と、 飾り立てた枝葉を見てほしいあなた。 何が良い悪い正しい正しくないではなく、 ただ悲しい。

深呼吸する言葉 241

占いは当てるのではなく、 対象を読み取っている。 私も 信じるでも疑うでもなく、 あなたをただ感じている。

深呼吸する言葉 240

第三者の目を感じながら。 そうしてやっと思い出すふたりの熱。 第三者に引き裂かれて。 そうして近づく虚しいふたりの距離。

深呼吸する言葉 239

塩をかけたナメクジみたいに縮んで見えた。 自分と向き合えないあなたに会って。 あなたの人生を丸ごと抱えられない私は そんなあなたを抱きしめることもできなかった。

深呼吸する言葉 238

放り出されひっくり返った傘に雨が溜まる。 あなたは今、正直でいられるあなたなのでしょうか。 差し出す傘は今、大切な人を濡らさないでいるのでしょうか。

深呼吸する言葉 237

雷は嫌いだけど、どしゃぶりは好きだ。 靴が濡れるのは嫌いだけど、傘をささないのは好きだ。 会いには行かないけど、あなたのことは好きだ。

深呼吸する言葉 236

三年で冷める恋が そこで愛に覚めればいいのです。

深呼吸する言葉 235

別れた場所に 愛だけが残る。 今日が終わり 明日を続けて、 街中そうして 愛だけが残る。

深呼吸する言葉 234

乳房の中に私の鼓動はなく、 股の中に私の表情はない。

深呼吸する言葉 233

ジンにイタリア産のレモンリキュールを少々。 十六夜月。 想いにふけりながら。

深呼吸する言葉 232

どんな遠くにいたって 誰を愛していたって、 私はあなたに手を振るよ。 愛を送るよ。

深呼吸する言葉 231

メールできるのも知ってる。 声が聞けるのも知ってる。 でも しないのが愛情。

深呼吸する言葉 230

生まれ変わりたいと思うときがあるなら 生まれ変わればいい。 そのときが、そのときなら、 躊躇するな。 今だ。

深呼吸する言葉 229

私という皮膚が一枚。 貴方という皮膚が一枚。 触れあうことはできても 混ざりあうことはない。 一つになれたと思う恍惚は 心がそこに介在したかどうか。